ゴルフスイングでスエー(スウェー)が起きると、様々な問題点が発生し、ショットの安定性や飛距離に悪影響を及ぼします。具体的には以下のような問題が起こります。
1. スイングの再現性が悪くなる
- 本来、背中を中心とした軸でスイング軌道を描くべきところが、スエーによって軸そのものが動いてしまうため、毎回同じ軌道でスイングすることが難しくなります。
- 結果として、打点が安定せず、ダフりやトップといったミスショットの確率が高まります。
2. 肩や腰の回転が妨げられる
- スエーは体の軸のブレを引き起こし、肩や腰といったスイングに重要な体の部位の回転を妨げます。
- 特にバックスイングでスエーすると、肩が十分に回らなくなり、パワーを溜めることができず、飛距離の低下につながります。
3. 体重移動がうまくいかない
- バックスイングで右にスエーすると、ダウンスイングで左足に体重が乗り切れず、右足に体重が残ったままインパクトを迎えてしまうことがあります。
- これにより、スイングの最下点がボールの手前(右側)にずれ、ダフりの原因となります。また、体が開きやすくなり、ボールが右に飛んでいく可能性も高まります。
4. スイング軌道が不安定になる
- スエーによって体の軸が左右に移動するため、スイング軌道も左右に乱れやすくなります。
- これにより、インパクトの正確性が失われ、打球の方向性や飛距離が安定しなくなります。
5. その他の問題
- スエーは手打ちの原因となることがあります。体をうまく使えないため、手でクラブを操作しようとしてしまい、スイング全体のバランスを崩してしまいます。
- また、スエーはリバースピボットという、体重移動が逆になる状態を引き起こすこともあります。これは、ダウンスイングで体が後ろに傾いてしまう現象で、腰痛の原因にもなります。
これらの問題点を解消するためには、スエーをしない正しい体の使い方を覚えることが重要です。具体的には、
- 軸を意識する: 背骨を中心とした軸を意識し、スイング中に軸がブレないように心がけましょう。
- 下半身を安定させる: 下半身をしっかりと安定させ、上半身の回転を支えるようにしましょう。
- 体重移動を意識する: バックスイングでは右足に、ダウンスイングでは左足にしっかりと体重を移動させることを意識しましょう。
もしスエーに悩んでいる場合は、レッスンプロに相談するなどして、根本的な原因を突き止め、適切な改善策を講じることをお勧めします。
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