ゴルフをするに当たり、ルーティンと言う言葉を耳にした事はあると思います。今回は、そこを焦点に見ていきます。
プレショットルーティンって何?
「プレショット」とは【ショット前】、「ルーティン」とは【決まりきった手順】、という意味です。ルーティンは常に同じ一連の動作で作り上げられています。ショットに入る前の集中力を高めるための、とても大切な動作になります。スポーツの世界では「プレパフォーマンスルーティン」と呼ばれ、ゴルフに限らず、他のスポーツでもプロは必ず独自のルーティンを持っています。野球のイチロー選手が毎回バッターボックスに立った際、右手でバットを持ち、左手でユニフォームを触る姿は有名ですよね。彼はルーティンについてこのように語っています。『ピッチャーと対戦する時に、頭の中をそのことだけに集中させたいのです。それ以外のことはリセットしたい。でもベンチにいる時間、打席に向かう時間などの間に余計なことを考える自分が時々います。野球とは何にも関係ないことを考えたりしてしまうから、それを、あの打席の中でリセットしなければならない。そのための行為なのです。ピッチャーとバッターとの勝負に集中するための行為、と言っていいでしょうね。』ルーティンの動作は人それぞれでが、大切なのは、自分が心地良く感じ、慣れ親しんだ動きであること、そして常に同じ流れ、動き、リズムであることです。
なぜルーティンが重要なの?
人によって動作が異なるルーティンですが、なぜ、ルーティンはスイングの一部だと言われるほど重要なのでしょうか?PGAツアーインストラクターのある人は、次の4つの理由を挙げています。
1:集中力を高める
2:心と身体をリラックスさせる
3:自信をもってショットに臨むことができる
4:正しい体の向き(アライメント)で構えることができる
ミスしない為にルーティンをもう一度再確認!
1. イチロー選手も話している通り、ルーティンを行うことにより、余計な心配事やネガティブな考えなど、集中しなければならないこと以外のことを排除することができます。
2. 常に同じ一連の動作をすることで、緊張や不安を取り除いてくれます。
3. ルーティンの中で、これから打ちたいショットをクリアにイメージすることで、目の前の一打にポジティブに挑むことができます。
4.目標地点とボールを結びスパット(目印)を見つけ、それに対してフェースを合わせるなどしてアドレスを取ることで、正しい体の向きで構えることができます。
ルーティンの動作は人それぞれ。素早い動きが合っている人もいれば、少しゆったりした動きが合っている人もいます。先ずは、自分の形を作りながら練習をしてみましょう。